
今回も前回に続き、わたしが使ってみて気が付いたウォーターサーバーのチェックポイントをお伝えしてゆきます。
ウォーターサーバーの選び方 まず確認したい4つの重要ポイント
メーカーのホームページでは、“お手軽”“カンタン”などと書かれていた項目でも、実際にやってみるとかなり複雑な操作もありました。
この記事の内容
【ポイント5】サーバーの設置は自分でやるのか?設置時の労力は、意外な盲点です
ウォーターボトルの水がかなり重いというお話は、ウォーターサーバーの選び方 まず確認したい4つの重要ポイントで説明しましたが、これを取り付けるウォーターサーバーの本体は、もっと重いです。
わたしが最初に使っていたクリクラのサーバーは、15キロと比較的軽いボディでしたが、ほかのウォーターサーバーは20~26キロもあり、カンタンには動かせないぐらいの重さです。
軽いウォーターサーバーのほうが室内の移動に便利かと思うかもしれませんが、サーバーの上に12キロ以上のボトルを置くと、かなり不安定になってしまうんです。
このポイントは、後ほどさらに詳しく説明しますね。
ウォーターサーバーの設置は、3つのパターンに分かれています。
- 販売会社のスタッフが設置し、取り扱いの説明を行なってくれる
- 宅急便会社のスタッフが設置してくれる(取り扱いの説明はしない)
- 宅急便で送られてきたサーバーを自分で設置する
設置サポートサービスの利用がベスト
まず、1番のケースですが、水を宅配で届けてくれるサービスを提供している会社が、初回の水の配達時にサーバーを設置し、実際に操作しながら使い方の説明もしてくれます。
はじめてウォーターサーバーを使う方にとっては、とても心強いサービスですね。
また、メーカーにもよりますけど、初回以降の水の配達時に、ウォーターサーバーの場所を変更してくれることもあります。
2番目は、宅急便会社によるウォーターサーバーの配達時に、希望の場所に設置してくれるサービスですが、オプションサービスとなっているケースが多く、500~2,000円ぐらいの料金が発生します。
でも、安全に取り付けることと労力を考えたら、わたしはこのサービスを利用したほうがいいと思いますよ。
今回、わたしが申し込んだウォーターサーバーの中では、サントリーとフレシャス、コスモウォーターがこのタイプでしたが、コスモウォーターは無料で設置対応してくれました。
ちなみにフレシャスは、申し込み時にこのサービスがあることに気が付かず、自分で設置する一番大変なパターンでした(苦笑)
(※フレシャスの場合は、事前に電話で設置サービスを申し込む必要があります)
サーバーは2番の時と同じように、宅急便で送られてきますが、梱包を解く、キッチンやリビングまで運ぶといった作業は、自分で行わなくてはなりません。
女性の場合だと、かなり苦戦すると思いますよ。
この点は、見逃さないでくださいね!
水の種類にもこだわりたい
ウォーターサーバーの水は、どこのメーカーのものでも、水道水や浄水器の水の味と比べると、スゴイおいしいです!
でも、ウォーターサーバーの水は、さまざまな方法で作られていますので、メーカーによって味が異なります。
色んなメーカーのウォーターサーバーを試してみて、気に入った水を選ぶというのは、なかなかできないでしょうから、各メーカーの水を飲んでみたわたしの感想を参考にしてみてください。
【ポイント6】水の種類にもこだわりたい!どんな水が楽しめるか?
ウォーターサーバーの水と言えば、山や台地などから取水された水と思っている方が多いようですが、実は、それだけではありません
水道水をろ過して、ボトルに詰めたものもあって、クリクラやアクアクララなどがこのタイプになります。
「え?水道水なの?」
と、引いちゃうかもしれませんが、ものすごい細かい目を取り付けたフィルターで、ゴミや化学物質を取り除いているので、水を口に含むと、水道水や浄水器の水で感じていた雑味が一切感じられないんですよ。
アクアクララの水には、人工のミネラルが加えられているので、水のうま味も感じられますし!
これに対して、天然水やミネラルウォーターは、自然の水を取水して殺菌処理した水です。
(それぞれの違いについては、「天然水とミネラルウォーターは違う?【b010.docへのリンク】」のページをご確認ください)
取水される場所によって水に含まれるミネラルの種類や量が違っていたり、おいしさやまろやかさの決め手になる酸素の割合も異なったりするため、水を飲むことが楽しくなるんです。
日本人はミネラルの量が比較的少ない「軟水」というタイプの水にからだが慣れているので、「硬度」が40以下の水だったら、赤ちゃんからお年寄りまで、安心して飲めるのがうれしいポイントです。

硬度が高い水も、もちろん、おいしいですよ。
外国製のミネラルウォーターが好きな方にとっては、ウォーターサーバーでも「中硬水」というタイプの水が楽しめます。
硬水には便秘解消効果が期待できますから、美容、健康面を重視している方から支持されています。
ペットボトルのコントレックスやエビアンなどには、サルフェートという新陳代謝を促進して、体内の毒を排出するはたらきもあることから、一時期ブームになりましたよね?
ただし、お腹の弱い人がミネラル分の多い水を飲むと、体調を壊すことがありますし、腎臓が発達していない赤ちゃんには向いていません。
赤ちゃん用のお水は、特に注意!
ここで、赤ちゃんが飲むお水について、もうちょっと深く解説しておきますね。
大人にとっておいしくて健康に不可欠なミネラルウォーターですが、赤ちゃんにとってはダメージになってしまうことがあります。
体内に入り込んだ水は、胃や腸で吸収されますが、マグネシウムというミネラルは吸収されにくいという性質があります。
赤ちゃんは腎臓だけでなく、からだ全体の臓器が未発達ですから、ミネラル分が多い硬水が下痢を引き起こして、脱水症状を引き起こしてしまう可能性があるんです。
また、同じくミネラル成分の1つであるカルシウムは、粉ミルクに多く含まれていますので、ミネラルウォーターでミルクを作ると、過剰摂取になってしまうことも考えられます。
ちょっと考えすぎかもしれませんが、カルシウムを摂りすぎると腎臓に結石ができることがあるとお医者さんから聞いたことがあるので、わが家では赤ちゃんのミルク用には、一番ミネラル分が少ないウォーターサーバーの水を使っています。
ウォーターサーバー各社のホームページでは、赤ちゃんでも安心して飲める水かどうか、詳しく解説されていますので、必ず確認してくださいね。

それともうひとつ。
水を取水している場所にも気を付けてください。
「富士山のふもとから湧き出た水を、フレッシュな状態で自宅にお届けします!」
なんてうたっていても、実は近くにパルプ工場などがあるなんてことも・・・。
カンタンな殺菌処理しかしていない水でしたら、本当に工場から流れてきた不純物が含まれていないのかどうか、心配になりませんか?
その日の風向きによって、化学物質が水に入り込む、なんてことも考えられるそうですよ。
水がどこまで衛生的なのかは、メーカーの公表している内容を信頼するしかありませんが、少なくとも、
- ホームページで水の詳しい取水場所や、取水、殺菌、ボトリング方法などを説明している
- 定期的な水質検査をしていて、その値もホームページで公表している
といった2つのポイントはチェックしてください。
食品安全を目的とした規格(FSSC22000など)を取得しているメーカーでしたら、信頼度は高いですね。
自社でのチェックだけでなく、第三者機関による厳しい審査をクリアーしているのであれば、ここ最近、問題になっている「食の偽装」問題も心配する必要がありませんから!

続いては「ウォーターサーバーの支払い方法や安全性・モーター音の有無をチェック!」の記事で、気になる料金の支払いや安全性に関する話題に触れていますので、併せてご覧下さい。