前回(水と健康の関わり【腎臓病、糖尿病、血管の病気】)は、水不足が引き起こす恐ろしい病気について解説しましたが、今回はその第2回目です。

 

その腰痛、水不足が原因かも?

まずは、腰痛のお話しから。

誰もが一度は味わったことがある、つらい腰の痛み。

お医者さんの調べでは、80%以上の腰痛が原因不明で、適切な治療ができていないんだそうです。

こんなこと言ったら失礼ですけど、きちんと診断がされず、逆に、症状を悪化させているケースもあるんだとか。

うちも主人が腰痛持ちなんですが、近所の整形外科での治療では症状がぜんぜん改善しなくて、診察の予約がなかなか取れない大学病院の先生に診てもらって、

ようやくまともな生活ができるまで回復しました。

「からだの水不足も、腰痛を発症する」

そのドクターからこのように指摘されて、かなりビックリしましたね~。

 

メカニズム

湿度が高い状態で生活していると、水分がからだにこもりがちになり、血のめぐりが悪くなって、腰などの関節に疲労物質が溜まってゆきます。

さらに、雨が降ると血管が膨張するので、腰のまわりの器官に神経が接触して、腰痛が発症します。

天気が悪くなってこれから雨が降りそうになると、関節の痛みを訴える人が多いのは、このためなんです。

 

なるほど・・・。

では、うちの主人がどうやって腰痛を治したかといいますと、まずは、食生活と水の飲み方の改善からでした。

30代前半で、主人はすでにメタボ体型だったので、基礎代謝が悪くなっていると指摘されました。

基礎代謝というのは、基本的な生命活動(呼吸をする、心臓を動かすなど)に使われる最低限の消費エネルギーのことで、代謝が高ければ脂肪が蓄積されにくくなり、細胞の活動も活発になります。

逆に、基礎代謝が低いと、必要以上に摂取したカロリーは脂肪になってしまいますし、からだに水分が溜まりやすくなってしまうんです。

 

椎間板が破裂する恐れも!

からだに水が溜まっている状態と聞いて、水分補給は控えたほうがいいのかと思いましたが、それは間違いでした。

「1日8回ぐらいに分けて、1.5リットル程度の水を飲む」

これが代謝がアップする水の飲み方です。

ポイントは、水を飲む間隔を空けすぎないのと、1度にまとまった量を飲まないことです。

からだは、長時間水を飲まないでいると、かえって水を溜めこみやすくなります。

また、水は「飲み貯め」ができません。

1度に大量の水を飲むと、からだの水分とミネラルのバランスが崩れ、さまざまな体調不良を引き起こします。

さらに、水によってからだが冷えてしまい、さらなる代謝低下を招いてしまいます。

ですから、毎日こまめに水分補給することが、とても大切なんです。

お医者さんの話を参考にした詳しい水の飲み方は、こちら(水を飲む量とタイミングを間違うとキケン?)で詳しく解説していますので、ぜひ、チェックしてください!

 

からだの水不足が原因となる腰痛は、もう1種類あります。

それは、椎間板の水分不足です。

わたしたちのからだを支えているのは「脊椎(=背骨)」で、その数は24個です。

そして、脊椎の間にクッションの役割をする「椎間板(ついかんばん)」という組織が存在しています。

椎間板の成分は、ほとんどが水です。

ですから、からだが慢性的な水不足になっていると、椎間板の水分量がどんどん減ってゆき、クッション機能を失って腰に痛みが発生してしまうのです。

さらに、この状態でストレスがかかってしまうと、椎間板が破裂してしまうなんてことも!

お医者さんは言うには、20~40代の男性に多い症状なんだそうですよ。

ここまで重症化すると、場合によっては手術が必要になるかもしれません。

 

何度も繰り返しますが、特に、男性のみなさん。

水を飲むタイミングを、見直してみてください!

お酒を飲むときや、タバコを吸うときは、水分が普段より消費されますので、必ず水分補給もしてくださいね!

 

脳の機能低下も引き起こす

続きまして、脳と水の関係についてのお話しです。

脳は85%が水分でできている器官で、頭蓋骨の中にある脳髄液のなかに浮いたように存在しています。

脳髄液は、1日に500ミリリットルも作られているんですよ!

からだが水不足になることで脳に出る影響は、記憶力や判断力、集中力の低下などが挙げられます。

科学的にはこれから研究される余地がある段階のようですが、たとえば、試験を受ける前に水分補給をした人と、しなかった人の結果を見比べてみると、明らかに前者の方がよい成績が出ているんだそうです。

これは、イギリスの大学での研究結果なのですが、どうやら、のどの奥に刺激センサーがあり、水を飲むときにここが刺激されると、能力が存分に発揮されるんだそうです。

みなさんも、ここぞというときは、直前の水分補給を試してみてください!

 

また、先ほどお酒を飲むときに水分摂取が必要という話をしましたが、これは脳への影響を最低限にするためでもあるんです。

アルコールを飲んだ直後は、血流が良くなって体温も上がるので、体温調整のために呼吸の回数も増えます。

そして、発汗が進んで体内は脱水状態になると、今度はからだの防御機能がはたらいて、血管が収縮し、血行が抑えられた状態になります。

これによって、脳も脱水症状を起こし、委縮してしまうんです。

二日酔いで頭が割れそうな頭痛を感じたときは、まさに、この状態にあります。

お酒を飲むときの理想的な水の飲み方は、同じ量の水を飲むことです。

ただし、飲む量によってはミネラル不足になってしまうので、塩分補給もお忘れなく!

 

うつ病防止にも水が効果的

  • 気分が沈んで何もやる気が起こらない
  • 寝つきが悪かったり、早朝に目が覚めたりする
  • すぐイライラしたり、わけもないのに涙が出たりする

こうした症状で苦しんでいる方は、自律神経がうまくはたらかなくなっていて、うつ病を発症している可能性があります。

うつ病の状態にあると、昼間に活発になる交感神経と、夜間にはたらく副交感神経がうまく切り替わらなくなり、夜も興奮した状態が続き、脳が休めなくなってしまいます。

現代人はストレスが多く、夜型の生活になっていますから、うつ病とまではいかなくても、自律神経失調症になっている方は、大変多いそうです。

こうした症状で苦しまないために、そして、今、苦しんでいる人は少しでも体調が改善するように、水分補給に関して次のようなことを実践してみてください。

 

(コーヒーや緑茶は飲まない)

コーヒーや緑茶には、眠りの妨げになるカフェインが含まれています。

また、カフェインは神経の興奮を招いてしまうので、副交感神経の動きをさらに活発化させる恐れがあります。

 

(飲料用の水は、なるべく常温にする)

自律神経の乱れは、全身の血行不良も招きます。

冷たい水を飲むと状態が悪化しますから、なるべく常温の水か、一度沸騰させて飲めるぐらいの温度まで冷ました、白湯(さゆ)を飲むようにしてください。

 

(寝る1~2時間前に、しょうが湯などを飲む)

からだが芯から温まると、副交感神経のスイッチが入りやすくなります。

白湯だけだと効果が足りないと思いますので、しょうが湯や黒豆茶、ほうじ茶などを飲んでみてください。

また、ドリンクを飲む前にぬるめのお風呂に入るのもおススメです。

人間のからだは、眠るときに体温を下げようとしますから、入浴で体温を上げることも副交感神経のスイッチを入れるのに効果的なんです。

ただし、熱いお湯(41度以上)に入ると、交感神経が活発になってしまい、自律神経がさらに乱れてしまいますから、この点にはくれぐれも注意してくださいね!

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