今回のポイント
- 夏は紫外線が強く、それをガードするためのメラニン色素ができやすい
- メラニン色素はターンオーバーの過程ではがれてゆくが、表皮に残ってシミになることもある
- シミを防ぐためには、正しい生活習慣を取り入れて、ターンオーバーを正常化することが重要
- 夏のダメージが残る秋のお肌を刺激から守り、徹底的に保湿することが大切
- 乾燥が厳しくなる冬に備えて、白湯の力を借りて血行の良い強いお肌を作る!
この記事の内容
秋のスキンケアは夏肌のダメージ回復がポイント

この記事を書いた日、わたしが住んでいる東京では、今年一番の暑さを記録しました。
日差しはギンギンで、バルコニーに溜まっていた水はお湯になるほど。
すぐに日焼けしてしまう体質のわたしは、日光を避けて洗濯をさぼってしまいました・・・(苦笑)。
日本はいつから、こんな暑い夏が続くようになったんでしょうね?
年齢のせいかもしれませんが、10年ぐらい前はこんなに日差しの強さを気にして、紫外線対策を徹底するようなことはなかった気がします。
ところでみなさん、夏はしっかりUVケアをしていると思いますが、秋になっても同じケアを続けていませんか?
気温や湿度が下がり、これから乾燥する冬に近づく秋は、強い紫外線が残る中、肌の抵抗力が弱まって、さまざまな肌トラブルが発生しやすくなります。
季節に合ったスキンケアを行なわないと、老化がどんどん進んでしまいます。
そこで今回は、「夏のダメージが残っているお肌のスキンケア」というテーマでお話を進めてゆきます。
スキンケアアイテムだけでなく、からだの内側からのケアの重要性も、しっかりお伝えしてゆきますので、最後までしっかり読んで実践してみて下さいね!
シミができる仕組みをおさらい

紫外線の影響でシミができることは、みなさんもご存知だと思いますが、そのメカニズムを確認しておきましょう!
人間には有害な物質からカラダを守ろうとする、すぐれたバリア能力が備わっています。
ですから、皮膚がんを引き起こす紫外線を浴びると、お肌はメラニン色素を作り出してガードしようとするのです。
このメラニン色素は、お肌のターンオーバーによって表皮へと押し上げられていって、最終的には垢となってはがれ落ちてゆきます。
ところが、お肌のバリア機能が弱まって乾燥肌になっていたり、栄養が十分に届いていない状態だったりすると、ターンオーバーが乱れてメラニン色素が皮膚に残ってしまいます。
そして、シミやそばかすとなって、わたしたちを悩ませるのです。
お肌のターンオーバーは、年を重ねるとともに乱れやすくなるため、常に状態をチェックしておく必要があります。
- 乾燥状態が続くようであれば、保湿を強化する。
- ハリが失われてきたと感じたら、美容液を多めにつける
- 顔が部分的にテカるようだったら、洗顔料を見直してみる
などなど・・・。

でも、多くの人が忘れがちな、ある意味、スキンケアアイテムを使うことより重要なケアがあります。
それは、
「水を毎日、1.5~2リットルぐらい飲む」
ということです。
お肌の水分補給は、化粧水だけでは不十分
スキンケアの基本は、1にも2にも保湿。
そのため、洗顔や入浴した後は、すぐに化粧水をたっぷりお肌に補給して、乳液や美容液を塗っていますよね?

でも、これはあくまでもお肌の外側からのケア。
カラダが水不足の状態になっていれば、どんなに高価な化粧水を使っていても、お肌のうるおいは失われてしまうのです。
化粧水は角質層まで浸透しますが、吸収されることはありません。
つまり、お肌の水分量を上げるのは、飲料として飲む水だけなんです!!
スキンケアをしっかりしているつもりなのに、お肌の乾燥が改善しないと悩んでいる方は、自分が1日に飲んでいる水の量を見直してみましょう。
水を飲む量が不足していたら、ターンオーバーの時に老廃物がうまく排出できず、シミとしてお肌に残ってしまいます。
毎日、水を1.5~2リットル飲むというのは、あくまでも目安です。
人間は、排尿、汗、呼吸などでこれだけの量の水分を体外に排出していますが、運動をして汗をかいたり、お腹をこわしたりしたら、当然その量は増えますので、多めの水分補給が必要になります。
こうした生活習慣を身に付けるだけで、お肌の状態はかなり変わってきますから、カラダの水不足が気になる方は、
2リットルのペットボトルに水を入れて、無意識でどれだけ飲むかチェックしてみて下さい。
ターンオーバーの乱れを戻し、シミの出ない肌へ!

水を飲むことの重要性がお分かりいただけたところで、今度は秋のスキンケアについて、具体的に解説してゆきたいと思います。
季節に合わせたスキンケア方法は、百貨店で美容教室を行なっている知人に聞いた話なので、きっと、みなさんのお肌に効果があると思います。
涼しくなると日差しも弱まるので、紫外線対策が手抜きになりがちです。
しかし、ここに大きな落とし穴が!
紫外線というのは、一年中降り注いでいるものですから、秋になってもUVクリームを使ったり、帽子や長そでのシャツなどで日光を浴びないようにしたりと、
紫外線対策は引き続き行ないましょう!
また、夏の紫外線と乾燥で傷んだお肌を、徹底的にいたわることもお忘れなく!
先ほど、ターンオーバーのところでお話ししたように、シミのもととなるメラニン色素が角質層に残っている可能性がありますから、
お肌の新陳代謝を活発にして、ターンオーバーの正常化を心がけてください。
そのために必要なのは、十分な睡眠、栄養バランスが優れた食生活、刺激の少ないスキンケア、ストレス解消などです。
どれも重要な生活習慣ですが、中でも、睡眠には気を付けてください。
お肌の細胞というのは、睡眠中に再生されますから、質の高い睡眠時間をしっかりと確保する必要があります!
また、お肌の古くなった角質をはがす「ピーリング」も効果的です。
クエン酸、リンゴ酸、乳酸といった天然成分が原材料となったアイテムで、やさしく角質を溶かしてゆけますから、メラニン色素も除去できます。
ただし、敏感肌の方は肌トラブルを起こすことがあるので、使用上の注意を十分に確認し、ドラッグストアの店員さんに相談してから使用するか決めることをおススメします。
保湿をとにかく徹底する
気温が下がってくると、だんだんとお肌の乾燥が目立ってきます。
これは、お肌が夏バテしていた証拠。
外出している時は汗で角質がふやけるのに、オフィスや自宅に戻ると、エアコンの風で乾燥してしまう。
こんな毎日を繰り返していたんですから、お肌のバリア機能は低下して、水分と油分のバランスが崩れるのは当たり前です。
ですから、この時期は保湿を徹底して、お肌の栄養分である美容液をたっぷり使うようにしましょう。
また、外部からの刺激に対して、お肌が敏感になっていますから、クレンジングを丁寧行なってメイクを落としたり、
洗顔で汚れや化学物質を洗い流したりするということを心がけましょう。
肌の血行を良くするために、白湯を積極的に飲む!

最後に、水分補給で重要なポイントをもう1つ!
お肌の血行が悪いと、水分量が低下するだけでなく、栄養素が細胞に行き届かなくなり、新陳代謝が低下してしまいます。
そうなると、お肌のバリア機能はさらに低下して、くすみ、たるみ、シワなどのトラブルも引き起こします。
さらに、気温と湿度が低下する冬が近づきますから、お肌の状態は悪くなる一方・・・。
そこでみなさんにおススメしたいのが、白湯を飲む習慣です。
一度沸かしたお湯を、ふぅーふぅー冷ましながら飲めるぐらいの温度にすると、カラダが芯から温まって代謝能力がアップするんです。
そして、冷え性の改善にもつながりますから、冬に強いお肌作りができます!
ちょっとした水の摂り方の工夫で、お肌は見違えるほど美しくなります。
ウォーターサーバーがあれば、忙しい方でも白湯を簡単に作れますし、何よりも、水をこまめに飲む習慣が自然に身につくので、肌水分をキープできるのが実感できますよ!