前回に続き、ウォーターサーバー初心者の方向けに、サービスを利用する前に知っておきたいポイントをお伝えしていきます。
前回の記事:ウォーターサーバーとは?仕組みや水の配達パターンを紹介

今回は、費用のお話からスタートです。
メーカーさんのホームページを見ると、サーバーのレンタル代が無料になっているとか、水の値段がペットボトル1本換算でいくらとか、特定の項目の安さを強調しているのが目立ちますよね?
でも、ウォーターサーバーを実際に利用すると、さまざまな費用が発生します。
この記事の内容
水以外にも費用がかかります
(1)サーバーレンタル代
1カ月単位で発生する費用は、1000~1500円程度になります。
レンタル代は無料と有料のメーカーに分かれますが、無料だと水の値段が高く設定されているケースがほとんどです。
エコモードやサーバーの内部を自動でクリーニングする機能などが搭載されたサーバーだと、レンタル代がさらに高くなります。
最近は、ウォーターサーバーのデザイン性を高めているメーカーが増えてきました。
パネルに人気アニメのキャラクターがデザインされていたり、ウォーターサーバー自体が1つのインテリアとして洗練されていたりと、利用者の選択肢が増えていますね。
キャラクタータイアップ系のサーバーも、レンタル代が高く設定されています。
(2)水の費用
ウォーターサーバーで飲める水は、RO水と天然水に分かれるということは、「ミネラルウォーターは実は4種類もある!天然水とRO水の違いとは?」でもご説明しました。
天然水の場合は、取水してからボトルに詰めるまで、かなりのコストがかかってしまうため、RO水よりも高くなっています。
また、水の値段にはボトルの費用も含まれている場合があります。
~水の料金とボトルの関係~
ガロンボトルのような再利用するタイプのサービスですと、ボトルの費用はかからず、お手頃価格になっていますが、使い捨てボトルやビニールバッグのタイプでしたら、容器が特殊な素材で作られているため、少し高めになっています。
サーバー本体と同様に、ウォーターサーバーで楽しめる水の種類も増えているのが、ここ数年の傾向です。
珍しいミネラルが入った水や、硬度(水に含まれているカルシウムとマグネシウムの合計値)が高い水など、好みに合わせて選べるので、水を飲むのがさらに楽しくなりますよ!
(3)契約金
ウォーターサーバーのサービスを契約するときは、契約金などの諸費用はかかりません。
メーカーのキャンペーンなどでは、契約金不要といったキャッチコピーが使われることがありますが、これはお客さんを獲得するため“釣り文句”です。
決済方法はクレジットカードがおススメ
(4)決済時の手数料
ウォーターサーバーのレンタル代と水の費用を支払う方法は、メーカーによって異なります。
ほとんどのメーカーでは、クレジットカードが使えますが、デビッドカードは使えません。
そのほかの決済方法は、銀行口座からの引き落とし、代金引換、後払い(コンビニ支払いや銀行振り込み)などがあります。
このうち、代金引換と後払いは手数料がかかるということを覚えておいて下さい。
1回の手数料は200~400円ほどですが、年間で計算してみるとかなりの金額になりますから、なるべくクレジットカードを利用してくださいね。
(5)電気代
ウォーターサーバーは、24時間冷水と温水を一定の温度に保つため、電気を入れっぱなしにしておく必要があります。
~一ヶ月にかかる電気代~
サーバーの仕様によっても異なるのですが、省エネモード機能を搭載したサーバーだと400円ぐらい、普通のタイプだったら1000~1300円ぐらいになります。
新しいボトルに取り換えて、水を沸騰、冷却するときに一番電力を消費しますから、ボトルの利用本数が多いと電気代も上昇します。
(6)年間メンテナンス代
サーバーの日頃のメンテナンスは自分でできますが、長く使っていると、内部にゴミがたまったり、サビが発生したりします。
そこで、サーバーを定期的にメンテナンスする必要があるのですが、その費用が無料のメーカーもあれば、5000円ぐらいかかるメーカーもあります。
また、最近のウォーターサーバーには、熱湯をサーバー内部に循環させて、クリーニングする機能を搭載したタイプも増えてきました。
サーバーの故障防止にもつながりますから、こういったタイプのウォーターサーバーはおススメですよ!
ホームページに記載されていない費用もあります
(7)サーバー交換費用
ウォーターサーバーは水と電気を使うマシンですから、使い方を誤ったら、故障する可能性があります。
ボトルの取り付け部分がずれていたら、水がサーバー内部にあふれてしまうことが考えられますし、ぶつかって転倒させてしまうこともありえます。
こうしたことが原因で、サーバーが動かなくなったら、サーバーを交換してもらえますが、修理費用などは高額になるケースが多いようです。
(8)解約金
多くのメーカーでは、ウォーターサーバーを利用する最低期間を設定していて、その期間中に解約すると手数料が発生するようになっています。
金額は3000円~9000円ぐらいです。
ホームページや電話でサーバーの申し込みをするときに、違約金に関する説明がないケースがほとんどですので、事前に最低利用期間と解約手数料の金額を確認しておいてくださいね。
(9)サーバー設置費用
宅配タイプのサービスでしたら、メーカーのスタッフさんがサーバーを設置してくれます。
でも、ウォーターボトルを宅急便で配送するタイプのメーカーの場合は、自分で対応するか、もしくは、宅急便業者に設置してもらうかのいずれかになります。
宅急便業者が対応するときは、500円~2000円程度の費用がかかります。
数は少ないですが、設置費用が掛からないメーカーもあります。
◆ウォーターサーバーの利用時にかかる費用一覧
サーバーレンタル代 | 1000~1500円 |
水の費用(24L) | 2700~3888円 |
契約金 | 0円 |
決済手数料 | 0~400円 |
電気代 | 436~1300円 |
年間メンテナンス代 | 0~5000円 |
サーバー交換費用 | 40000円程度 |
解約金 | 3000~9000円程度 |
サーバー設置費用 | 0~2000円 |
宅配タイプのサービスは対応が柔軟

続いて、水の注文周期についての話です。
ウォーターサーバーの設置時に、最初の水が届けられますが、それ以降は申し込み時に決めた周期で水が宅配or配送されます。
宅配の場合は、販売店スタッフが自宅まで届けてくれるので、宅配日近くになってもボトルの追加や配送のキャンセルに応じてくれることが多いです。
宅急便業者による配送の場合は、毎月特定の日、2週間ごとなど、自分の予定に合わせて水を届けてくれますし、不在だったら業者が持ち帰ってくれるので、都合のよい日に再配達してもらえます。
また、月ごとに注文する水の最低本数を決めているメーカーもあるんですよ!
これを「注文ノルマ」とよんでいます。
もっと分かりやすく説明しますと、利用者が旅行などで長期不在になり、今月は水の注文が不要という場合でも、最低3本は注文しなくてはならない、というのが注文ノルマです。
注文ノルマがないメーカーでしたら、コールセンターへの電話や、ホームページのマイページで、次回の水の配送を「スキップ」する設定ができるようになっています。
以前は、注文ノルマを設定しているケースが多かったんですが、利用者の改善リクエストに応えて、水の本数を自由に注文できるようにしているメーカーが増えているようですよ。
チャイルドロック機能はしっかりしたものを!
ウォーターサーバーには、さまざまな機能が搭載されていますが、
お子さんがいるご家庭でしたら、温水がカンタンな操作では出ないようにする、チャイルドロック機能を必ずチェックしてください。
温水は80~90度の熱湯ですから、肌にかかればヤケドしてしまいます。
サーバーの取水レバーは、子どもがいたずらすることが多いので、しっかりしたチャイルドロック機能が必要です。
普段は給水レバーにカバーをかけられる、離れた位置にあるロックを解除しないとお湯が出ない、ロックが二重構造になっているなど、大人でも操作が複雑に感じるぐらいの仕組みになっていると、安心して使えるハズですよ!